専門医が教える!
頚椎椎間板ヘルニアの
治療のすべて

このサイトでは、頚椎椎間板ヘルニアの代表的な治療方法「保存的療法」と「手術」について詳しく解説しています。
さらに日帰りができ、切らない手術で注目を集めている「PLDD(レーザー椎間板除圧術)」を特集。
専門医である伊東信久先生に PLDD療法のメリットやリスク、治療の流れについて教えていただいた内容をまとめています。

頚椎椎間板ヘルニアの
代表的治療法

頚椎椎間板ヘルニアの代表的治療法

頚椎椎間板ヘルニアの治療方法には大きく分けると保存的療法と手術療法の2つがあります。それぞれ複数の治療法があり、それらを組み合わせながら症状に適した治療を行っていきます。 どの治療を受けるにしても、数多くの症例を手がけてきた実績のあるクリニックや経験のある医師を選ぶことが最も重要になります。

保存的療法

安静治療

症状の
レベル
軽度~中度
治療期間の
目安
3~4ヶ月
治療の
特徴
切らない治療

首を安静にすることが頚椎椎間板ヘルニアの保存的療法の基本です。安静治療では首まわりにネックカラー(頚椎カラー)というむち打ち症の時につけるような装具を巻いて首の動きを固定。首に負担がかかる仕事・運動は控えます。

姿勢矯正

症状の
レベル
軽度~中度
治療期間の
目安
数日~数ヶ月
治療の
特徴
切らない治療

椎間板への負担を軽くするために固くなった痛む部位の筋肉をほぐし、姿勢矯正を行って体のゆがみを矯正します。また正しい位置に肩甲骨を戻したり、仙骨や頚椎の周りのバランスを整えたり、良い姿勢ができるようにアドバイスも行います。

薬物療法

症状の
レベル
軽度~重度
治療期間の
目安
3~4ヶ月
治療の
特徴
切らない治療

薬を服用して神経の働きを良くし頚椎椎間板ヘルニアの炎症を抑えて症状を緩和させる療法です。急性期の痛みの強い時期の2~3週間は消炎鎮痛薬などで治療しますが、痛みが治まらない場合には痛み止め薬を服用したり神経ブロック注射を打ったりします。

ブロック注射

症状の
レベル
軽度~重度
治療期間の
目安
1~2週間に1回
治療の
特徴
切らない治療

頚椎椎間板ヘルニアの痛みの原因となっている神経やその周りに特殊な針を刺して局所麻酔薬、抗炎症剤、ステロイドなどの薬を注入し痛みを抑えます。急性期の痛みを抑えるためにほかの治療と並行してブロック注射を使うこともあります。

生活改善

症状の
レベル
軽度~中度
治療期間の
目安
適宜
治療の
特徴
切らない治療

頚椎椎間板ヘルニアの原因は日常生活における悪い姿勢や運動不足によるものです。
再発防止や予防をするためには生活習慣を改善する必要があります。常日頃から良い姿勢を保ち、適度な運動をするように心がけましょう。

手術

PLDD
(経皮的レーザー椎間板減圧術)

症状の
レベル
軽度~中度
治療期間の
目安
日帰り手術が可能、照射時間5分程度
治療の
特徴
切らない治療

椎間板にレーザーファイバーを刺して飛び出ているヘルニアの髄核にレーザーを照射し、椎間板を縮ませることで、ヘルニアの突出が自然となくなるようにする治療方法です。ヘルニアによる神経の圧迫が軽減され痛みや痺れが改善します。

MED
(内視鏡椎間板ヘルニア摘出術)

症状の
レベル
中度~重度
治療期間の
目安
入院期間1~2日、手術時間約60分
治療の
特徴
切らない治療

首の前方側から細い内視鏡を椎間板内に挿入し、レーザーを照射する治療方法です。
手術は患部を拡大したモニターで確認しながら行われるため、患部のヘルニアだけを取り除き、正常な部分は残すことができます。

切開手術
(前方除圧術、後方除圧術)

症状の
レベル
軽度~重度
治療期間の
目安
入院期間約2週間、手術時間2~3時間
治療の
特徴
切る治療

昔から行われている神経を圧迫している頚椎椎間板ヘルニアを摘出する切開手術です。首の前方側から切開して神経根、脊髄を除圧する前方除圧術と首の後方側から切開して椎弓に蝶番の役割を与えるようにする後方除圧術があります。

体への負担が少なくて済む
PLDDとは?

PLDD

ただでさえ痛みと闘いながらの椎間板ヘルニア治療。できることならこれ以上痛みを伴わず、保存療法で治療を行うのが望ましいですが、結果的には保存療法でも痛みの根本から改善されることは少ないのが現実です。

一時的に回復しても、症状が再発してしまうことも多く、その度に治療費をかけて苦痛をともないながら通院するのでは、体への負担も経済的負担も大きくなってしまいます。従来の切開手術は根本的な解決が望めますが、全身麻酔などで体にはどうしても負荷がかかります。

そこで注目されているのが、痛みや身体への負担が少ないPLDD手術です。

PLDDは、現在行われている椎間板ヘルニア手術の中では最も体への負担が少ない方法です。患部にレーザーを照射してヘルニアの突出をなくし、痛みや痺れを改善する手術で、傷痕は針の穴程度。ほとんど出血もなく副作用も少ないため、日常生活にほとんど支障をきたすことなく治療することができます。

PLDDの特徴

日帰り

ほかの手術のように入院する必要がなく、治療直後から普通の生活をすることができるようになります。

切らない手術

ほかの手術のようにメスを使って皮膚を切るわけではないので、体への負担が少なくて済みます。

局部麻酔

全身麻酔のように全身に影響しないため、呼吸や循環が安定し、安全に治療できます。費用も全身麻酔より低価格です。

手術時間が短い

レーザーの照射時間は5分程度で、治療後は1時間程度安静にして医師の診察を受ければすぐに帰宅できます。

PLDDは長期間休めない方にオススメ

PLDDのメリット

日帰り手術が可能なPLDDは、長期間休みを取れない忙しい方に適した治療法です。患者さんの中には、手術の翌々日から出勤される方も多いそうです。 椎間板ヘルニアは症状により治療方法が変わるため、すべての方にとって最適な治療法はありませんが、自分の症状が対応可能かどうか、専門医のいる病院で診てもらうことをオススメします。

頚椎椎間板ヘルニアのPLDD治療を得意とする
監修医師伊東信久先生

手術成功率は驚異の98%越え。
他院で適用外と断られた難治性症例を対応し、手術後に症状が改善した実績もあるとのこと。
他にも「年のせいだから仕方ない、様子を見ましょう」と言われた症例の治療実績もあります。
10歳の子どもから90歳近い高齢の方まで治療しているため、幅広い年齢層から支持されているようです。

伊東くりにっく

伊東くりにっくの公式HP画面

クリニックの特徴

  • PLDD専門クリニック
  • PLDD治療実績は6,000件以上
  • 頚椎椎間板ヘルニアの患者を多く診ている

所在地

大阪市福島区福島1-1-51堂島クロスウォーク4F (大阪中之島クリニックモール内)

アクセス

JR環状線「福島駅」より徒歩9分
JR東西線「新福島駅」より徒歩3分
京阪中之島線「中之島駅」より徒歩3分

専門医・伊東先生が解説!
PLDD治療をより詳しく

危険性は?頚椎椎間板ヘルニア治療のリスク

頚椎椎間板ヘルニアの手術方法は、大きく分けると首前方から手術する前方除圧固定術と、首後方から手術する後方除圧術があります。前方除圧固定術は、頸椎のある前方、喉側を開いて椎間板と飛び出してしまったヘルニアを全て取り出し、椎骨同士を金属または自分の骨を移植して固定する手術です。前方除圧固定術では、食道などの器官がある首の前方を開くので、手術によって声がかすれてしまったり、物を上手く呑み込めなくなってしまったりすることがあります。

後方除圧術は、首の後ろの中心に縦にメスを入れて10cmほど開き、そこから椎骨の傍にある椎弓という部分を切り開き、脊髄が入っている脊柱管を広げて中にある飛び出してしまったヘルニアを取り出す手術方法。後方除圧術の場合は、首の後ろにある頭を支えている筋肉を切ってしまうので、肩が凝ることが多くなります。

頚椎椎間板ヘルニア治療のおもな合併症

頚椎椎間板ヘルニア治療を受けられる病院の種類

整形外科

「整形外科」は、体の運動器官の病気やケガを治療する医療機関です。肩こりや腰痛、神経痛といった痛み、脱臼やねんざ、骨折などのケガを、整形外科医師が診察・治療します。そのため「腕がピリピリする」「時間や行動に関係なく、常に首が痛い」「肩こりがずっと続いている」といった症状が出た場合は、最初に受診したほうが良い医療機関です。痛みの原因を調べるため、主に首(頚椎)、肩、腰(腰椎)の状態を確認し、レントゲン等で骨をチェックしていきます。

整骨院/接骨院

「整骨院/接骨院」は「柔道整復師」保有者が開院している治療施設です。柔道整復師とは、3年間の医学勉強+手当の実技を経て取得できる国家試験。基本的に骨を扱う治療は、医師と柔道整復師以外に許されていないため、最低限の医療の質を担保している治療施設といえます。ちなみに整骨院と接骨院は院によって名乗り方が異なるだけで、治療内容は変わりません。整骨院/接骨院は骨盤矯正や骨格調整を行い、体のバランスを整えたうえで、首の痛みや腰痛、肩こり改善の治療を施します。

整体院

整体院も整骨院/接骨院と同じく、日頃の痛みのケアをサポートしてくれる診療施設です。しかし、整骨院/接骨院と大きく異なる点は「保健所への届け出が無くても、施設が開業できる」ということ。国家資格を保持したうえで整体院を経営されている人もいますが、国家資格を取得していない整体師でも開業可能です。医療の資格を持っていない人でも、マッサージや骨盤矯正といった技術を学び、その技術を持ったうえで開業すると「整体」という扱いになります。カイロプラクティック、中国整体、オステオパシーといった様々な施術方法があるのも整体院の特徴の一つ。民間療法

予防や再発防止に有効な脊椎ドック

脊椎ドックはこんな人におすすめ

  1. 背骨からくると言われているさまざまな疾患が心配になっている人
  2. 自分の背骨や脊髄の健康状態を知り、どんな治療法があるのかを知っておきたい人
  3. 手術を迷っており、セカンドオピニオンを考えている人
  4. 長年、腰の痛みや手のしびれに悩まされている人

脊椎ドックは、クリニックによって行なわれる検査の詳細に違いがあります。頚椎、胸椎、腰椎と部位ごとに分けられているほか、MRIとX線を組み合わせた検査などコースが選べ、自分の希望する検査を組み合わせることが可能です。基本的には、MRIやCTスキャン、X線検査といった指定された画像診断を受け、専門医による問診や診察を受けます。もし異常が見つかった場合には、オプションで骨密度の検査や血圧脈波検査を受け、疾患を突き止められます。その他には、専門医によるアドバイスが受けられます。

頚椎椎間板ヘルニアとは

頚椎椎間板ヘルニアとは

頚椎椎間板ヘルニアは頚椎の間にある椎間板というクッションの役目をする部分が飛び出して神経を圧迫する病気です。神経が圧迫されることで腕や手などに痛みや痺れなどの症状が出てきます。
頚椎とは24個の椎骨から成っている脊椎の上部7つの椎骨のことで、重い頭を支えて首を曲げたり、ねじったり動かすための役割を担っています。頚椎には神経が通っていて手や肩に送られる脳からの信号を伝達しています。

頚椎椎間板ヘルニアの治療方法

【保存的療法】安静療法

メリット

専用のコルセットを使用して体への負担が少なく首に負担をかけることない治療法です。手術のように後遺症や合併症の心配がありません。首は体中の神経が集約しているところなので、手術に失敗すると麻痺を引き起こしてしまう可能性もあります。また、薬を使わないので副作用もありません。薬の種類にもよりますが薬物療法の場合、消化器官症状をはじめ下痢や肝機能障害などの副作用を引き起こすことも。安静治療ならこれらのリスクを避けられるというメリットがあります。

デメリット

安静療法はリスクの少ない治療法ですが、完治するまでに数カ月の期間を必要とします。最短でも3~4カ月ほどが必要で、症状が改善しない場合は他の治療法に切り替えなければなりません。短期間で完治しないので、仕事に戻れる期間もそれだけ伸びてしまいます。また、安静にすることが大切なので、激しい運動は控えなければなりません。とはいえ、治療期間は症状の程度や個人差によって異なるので、医師へ相談してみると良いでしょう。

こんな人におすすめ

頸椎椎間板ヘルニアの中でも比較的症状が軽めの人におすすめです。安全に治療できますが、完治するまでに時間がかるため長期間休める人に向いている治療法だといえます。また、薬を使わないので内臓に負担をかけたくないという人も治療を受けてみる価値はあるでしょう。

【保存的療法】姿勢矯正

メリット

姿勢矯正のメリットは、ヘルニアの再発リスクが低いことです。頚椎椎間板ヘルニアにかかってしまう人のほとんどは、首に負担がかかる悪い姿勢が原因。その姿勢を矯正することで根本的な解決を図ることで、ヘルニアの再発リスクを軽減します。また、他の治療法と違い身体への負担が少ない治療法です。姿勢を矯正するだけなので、体への悪影響はありません。それどころか、基礎代謝アップや肩こり、筋肉痛の改善にも期待できます。

デメリット

姿勢矯正をする場合に気をつけなくてはならないのは間違った姿勢です。治療のために姿勢を矯正しても、姿勢が間違っていては改善されるどころか悪化してしまいます。自己流でやるとほとんどの場合、間違った姿勢になることが多いので、医師や整体師に相談することは必須です。また、姿勢矯正が有効なのは、軽度から中度のヘルニアのみ。重度のヘルニアを治療するのには向いていないので注意してください。

こんな人におすすめ

できるだけ体に負担をかけずに頚椎椎間板ヘルニアを治したいという人におすすめです。正しい姿勢を保つだけで症状を改善できるので、コルセットや薬なども必要ありません。コルセットや薬を飲むのが面倒くさいという人にも向いているでしょう。

【保存的療法】薬物療法

メリット

痛みを和らげてくれる薬を服用し、炎症や筋肉の緊張状態を改善させるため、つらい痛みを緩和できます。頚椎椎間板ヘルニアになってしまうと、体のちょっとした動きで激痛が走り、日常生活もままなりません。脳や神経、頚椎に直接作用する薬があり、服用を続けることで痛みを抑えつつ自然治癒を目指します。保険が適用されるので月々数千円の出費で済み、経済的な負担を最小限に抑えられるのも嬉しいポイントです。

デメリット

体質によっては服用する薬が体に合わず、吐き気やめまい、眠気などの副作用が出る場合もあります。ヘルニアの症状を抑えるために薬を飲んでも、副作用が出てしまっては意味がありません。症状がひどい場合は仕事に影響してしまいます。また、ヘルニアの症状によって、薬の強さも変わってくるので、それだけ副作用も強くなることも。症状が重度の場合、強い薬でも効かない場合があるため、他の治療に切り替えなければなりません。

こんな人におすすめ

軽度から中度の症状で、すぐに痛みを抑えたいという人におすすめの治療法です。症状に合わせて薬を飲むだけなので、手間もかかりません。保険が適用されるので、継続して治療を行なう場合も経済的な負担を極力おさえられます。

【保存的療法】ブロック注射

メリット

患部に直接注射することで痛みを抑えてくれます。薬物療法に比べると身体への影響が少ないといわれている治療法です。薬物療法は痛みが緩和されるまでに時間がかかりますが、ブロック注射は即効性があります。また、健康保険が適用されるため3割負担で治療を受けられるのも魅力。注射自体は1万円以下で受けられることもありますが、各種検査が必要な場合は別途費用がかかります。治療を受ける際は、事前に治療を受ける病院に確認するとよいでしょう。

デメリット

ブロック注射は医療行為なので、まれに副作用や合併症が起こる可能性があります。注射による傷口からの感染症をはじめ、神経を傷つけてしまった場合は神経障害になってしまうことも。手術の際に使用する麻酔に失敗すると麻酔中毒を引き起こす可能性もあります。また、注射針の太さによっては痛みを強く感じる場合があるので、注射時の痛みが心配なら極細針を採用しているクリニックを選んでください。

こんな人におすすめ

痛みをできるだけ早く抑えたいという人におすすめです。患部に有効成分を直接注射するので即効性が高く、痛みをすぐに緩和できます。保険が適用されるので、出費をできるだけ抑えたい人にも向いているでしょう。

【保存的療法】生活改善

メリット

姿勢や運動を意識して、生活改善を行ないながら頚椎に負担をかけないように生活する治療法です。根本的な解決をすることで、頚椎にかかる負担が原因で起こる頚椎症や靭帯骨化症などを予防していきます。姿勢を意識して運動を取り入れるだけなので、日常生活に組み込みやすいという利点があります。「背筋を伸ばしてあごを引く」「長時間座る場合は、30分ごとに席を立つ」など、簡単なことなのではじめやすいでしょう。

デメリット

症状が進んでしまっている場合は改善することが難しいのが難点です。重度の頚椎椎間板ヘルニアになってしまうと生活改善だけでは効果が期待できません。もちろん、姿勢を意識することは大切ですが、効果が見られない場合は、薬物療法といったその他の治療を検討しましょう。また、生活習慣は日頃からの積み重ねが大切です。パソコンやスマホの作業に没頭すると長時間同じ姿勢のままになることも。「絶対継続する」という気持ちが必要になります。

こんな人におすすめ

頸椎椎間板ヘルニアの症状が軽い人におすすめです。痛みを我慢できるのであれば、中度の人でも取り入れられます。コルセットや薬に頼らずに治療できますが、継続するのには強い意志が必要です。また、間違った姿勢だと、悪化する恐れがあるので医師に相談することをおすすめします。

【保存的療法】温熱療法

メリット

メスで切らないので体への負担が軽いのがメリットです。温熱療法は古くから行なわれている治療で、患部を温めて血行の流れを促進し、代謝をアップさせます。比較的効果を実感できるそうです。患部に「温かいタオルを置く」「温湿布を貼る」という方法でも効果があるため、家でも治療が可能。また、筋肉の緊張を和らげる効果にも期待できます。痛みの原因が筋肉にある場合は、すぐに効果を実感できるとのこと。自分自身のヘルニアの症状が温熱療法が向いているのかは、入浴時の際に症状が軽くなったかどうで判断できます。

デメリット

10分間温熱療法すると皮膚表面温度は約10度上昇しますが、表皮から1cmの深さは15分で約2度しか上昇しないそうです。2cmの深さになれば 30分経ってもほとんど変化はありません。患部表面の血行を促進する効果はあるのですが、体の奥深くの痛みの緩和には温熱療法は向いていないのです。また、熱がこもってしまうと、熱傷や低温やけどの可能性も考えられます。少しでも熱い・痛い・ヒリヒリする場合は、治療を中断しましょう。

こんな人におすすめ

手術や薬物治療をしたくないという人に向いています。家で治療を行なえるのはもちろん、クリニックでも治療が可能で保険も適用されるため、リーズナブルな料金で治療することも可能です。

【保存的療法】牽引療法

メリット

牽引療法は専用の機器を使って首を伸ばす治療法です。筋肉をほぐす働きに加え、ズレた椎間板の位置を戻す働きがあります。メスを入れて治療する手術とは違い体に傷をつけることもなく、薬物治療のように副作用の心配もありません。専門家の指導のもと、正しい方法をすれば効果が高い治療法になります。また、筋肉がほぐれることで血液が循環し、自然治癒力がアップにも期待できるそうです。硬くなった関節を動きやすくする効果もあるので、椎間板の位置も元に戻ります。

デメリット

牽引療法は骨が丈夫でないと行なえないので、骨粗鬆症や骨軟化症などの骨に異常のある人などには行なえません。ほかにも全身の衰弱が激しい場合や、がんなどの腫瘍の骨転移がある人も受けられないとのこと。健康器具を使って自力で牽引療法をする人もいるようですが、間違った方法で行なうと危険なので自己判断で牽引療法をするのは絶対にやめましょう。また、頚椎椎間板ヘルニアでも炎症を起こしている場合は、牽引療法は受けられません。無理に行なうと痛みが悪化したり、反動で痛みが強くなったりすることも。牽引療法は、ヘルニアの度合いを医師に診断してもらってから受けてください。

こんな人におすすめ

「メスを使う手術は受けたくない」「薬物療法は副作用が心配だ」という人におすすめの治療法です。専門機関で、専門家の指導を受けながら治療すれば危険性もありません。自力でやろうとすると思わぬ事故に繋がるので絶対にやめましょう。

【保存的療法】運動療法

メリット

ヘルニアの主な原因といわれる「長時間同じ姿勢でいる」や「骨格に対して不自然な姿勢」を改善することで頸椎椎間板ヘルニアの症状を予防します。日常的に過度な負担を軽減することで、ヘルニアになる前に予防しようという考えです。たとえば、適度に首を回すストレッチをすると、ヘルニアになるのを防ぎます。適度に動くことで筋肉や血行を促進し、頚椎椎間板ヘルニアの再発防止につながるのです。

デメリット

首の痛みが強いときは、ストレッチや首を動かす動作は行なえません。そのため、運動療法もできないと考えてよいでしょう。頚椎椎間板ヘルニアになった場合は安静治療が基本。むやみに首を動かしても症状が悪化してしまうだけです。安静にして頚椎椎間板ヘルニアの症状が落ち着いたあとに、運動療法で再発防止につとめるのが鉄則。注意点として自己判断でのストレッチはNGです。必ず医師の診断を受けてから実施してください。

こんな人におすすめ

頸椎椎間板ヘルニアになって治療が完了した人の再発防止におすすめの治療法です。直接的にヘルニアを治すことにはなりませんが、再発を防止するのには最適。とはいえ、自己判断で行なってしまうと症状を悪化させたり、再発を促してしまう可能性があるので注意しましょう。

【手術】PLDDレーザー治療

メリット

PLDDは頚椎にレーザーを入れるだけの最小限の傷で治療できるので、体への負担を極力抑えられるのがメリットです。従来の頚椎椎間板ヘルニアの手術は大がかりな手術となり、メスを入れる範囲が広範囲で、入院も必要でした。しかし、 PLDDは手術を受けて日帰りも可能です。また、糖尿病や高血圧などの全身疾患を持っている人でも受けられる手術。これまでヘルニアの痛みに耐えるしかなかった人たちでも、症状を解消できる画期的な治療として注目を浴びています。

デメリット

健康保険の適用にならないのがネック。すべての治療費を自腹で払うことになります。治療費が高額になってしまうことが多く、経済的な負担も大きくなってしまうのです。また、治療費に大きな差があるため、慎重にクリニック選びを行なう必要があります。重度のヘルニアの場合は、PLDDを行なっても効果はありません。重度のヘルニアの場合は、切開手術といった治療法を検討することになります。

こんな人におすすめ

「入院するような大掛かりな手術をしたくない」「糖尿病や高血圧などの全身疾患がある」という人におすすめの治療費です。保険が適用されないので、経済的に余裕のある人に向いているでしょう。頸椎椎間板ヘルニアの症状が重度の場合は、効果がないので注意しましょう。

【手術】内視鏡摘出手術治療

メリット

PECDは首の斜め前から内視鏡とレーザーを挿入して行なう手術です。皮膚を切開する範囲は4~7mm程度なので、傷口を最小限にできます。縫う必要もないので、抜糸も不要です。傷口が小さいので細菌感染の心配もありません。また異常な椎間板のみを取り除き、正常な椎間板を保存することで、自然治癒力による回復を助けてくれます。術後に器官や組織がくっつく「癒着」の可能性も低減できるので、安心して治療を受けられるでしょう。

デメリット

内視鏡摘出手術の治療は頸動脈や気管、食道などの重要な部位を避けて行なう手術です。高度な技術が必要になるため、内視鏡摘出手術を受ける場合は担当医の経歴やクリニック選びが重要。基本的に自費診療となり、手術費用は120~130万円ほどと高額です。未承認の手術器具を使うため、高額な費用になってしまいます。「骨棘のない中心性頚椎椎間板ヘルニア」のみに適用するため、症状が重い場合は、他の手術を検討しなければなりません。

こんな人におすすめ

傷口を最小限に抑えて、感染症のリスクをできるだけ回避したい人におすすめです。また、治療費が高額になるため経済的な余裕がある人に向いているでしょう。成功すれば、短期間で頸椎椎間板ヘルニアを改善することができます。

【手術】切開手術

メリット

切開手術は神経を圧迫している椎間板を取り除くことで症状の悪化を防ぎます。そうすることで、頚椎が元に戻ろうとするのをサポートしてくれるそう。健康保険が適用されるので、自費治療のヘルニア治療に比べると費用を抑えることが可能です。多くのクリニックが採用している手術なので、医師も経験が豊富。症例数が多いので、安心して施術を受けられます。

デメリット

切開手術は体にメスをいれる手術です。人工骨を使用しない場合は、自分の骨を使うため削る必要があります。腰の骨を使うことになるため、首と腰に2つの傷跡ができてしまうのが難点。さらに体が回復するまでに1~2週間ほどかかります。歩行障害がある場合はリハビリの必要があるので、数週間から数ヶ月の入院することになる場合も。また、手術中に食道や頸動脈の損傷の危険もありますし、移植した骨が定着せず脱落してしまう可能性もあるそうです。血腫による脊髄圧迫を起こすと四肢が麻痺します。とはいえ、切開手術は医師が慎重に手術を行ない、術後の経過を観察することでそれらのリスクを抑えられるので安心です。

こんな人におすすめ

成功すれば根本的な解決ができるため、重度の頸椎椎間板ヘルニアに悩んでいる人におすすめです。また、保険が適用されるので自費治療の手術が受けられないという人にも向いているでしょう。保存療法で改善されなかったという人も検討してみてください。