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ダイビングは頚椎椎間板ヘルニアを悪化させる?

頚椎椎間板ヘルニアは、ダイビングを趣味としている方にとって注意すべき病気です。ここでは頚椎椎間板ヘルニアとダイビングの関係性についてまとめています。

なぜダイビングは頚椎椎間板ヘルニアを悪化させてしまうのか?

水圧で力がかかる

頚椎椎間板ヘルニアが起こるメカニズムは、椎間板が突出して神経を圧迫されるためです。神経圧迫によってさまざまな痛みやしびれ、足に力が入らないといった症状が起こります。よって普段の生活の中でも椎間板へ圧力がかからないよう注意しなければなりません。

言うまでもなく水中で楽しむダイビングは水圧で力がかかります。そのため、頚椎椎間板ヘルニアを悪化させてしまう恐れがあります。

重い機材を背負うため

ダイビングでもっとも腰に負担がかかる原因、それは「重い器材(タンクなど)を背負う行為」です。

ダイビングスタッフなどの補助があれば腰への負担を軽減できるものの、水面に降りるタイミングと水面からボートに戻るタイミングでも負担がかかります。

海の浮力がある状態ならまだ負担は軽減されますが、浮力がなくなった状況下ではタンクの重みが腰にのしかかるので頚椎椎間板ヘルニアを悪化させる原因になりえます。

潜水中の姿勢が悪い

ダイビングはウェットスーツの着用によって浮力が増し、体が浮きすぎてしまうことがあります。浮力をコントロールするために腰に重りを着けますが、潜水中の姿勢が悪くなることもあり、腰へ負担がかかってしまう恐れがあります。

十分にバランスのとれた重りをつければ良い姿勢を保てますが、重すぎても軽すぎても姿勢が悪くなるため、腰に負担がかかります。

なお、潜水方法によって腰への負担を和らげることはできますが、経験が必要なのでヘルニアに生されている初心者の方はダイビングを避けるのが賢明と言えるでしょう。

頚椎椎間板ヘルニアのときはダイビングはしないほうがいい?

頚椎椎間板ヘルニアと言っても症状の度合いは人それぞれ違いますし、医師から制限される動作なども違います。テーマとなる「頚椎椎間板ヘルニアを患っていてもダイビングはできる?」という疑問ですが、症状によって可能とも不可能とも言えます。

基本的に頚椎椎間板ヘルニアによる強い痛み・しびれといった症状がないのであれば、ダイビングに参加しても問題ないと言われています。

しかし、頚椎椎間板ヘルニアは自然治癒することはほぼなく、手術なくして根治することはできないと言われているので、現時点でどれだけ症状が軽度であってもダイビング中に痛みが増したり、症状が悪化してしまう恐れがあります。

以上のリスクが伴うことを理解することと、現在治療中もしくは症状が出ているという方はダイビングを避けたほうが賢明です。

頚椎椎間板ヘルニアでもダイビングを楽しむ方法

たとえ頚椎椎間板ヘルニアを患っていたとしても、腰への負担や姿勢などに注意することでダイビングを楽しむことは可能です。

できるだけリスクを回避するためにも、「ボートエントリーで海に入る」「適正ウエイトを着ける」という2点に集中しましょう。

ボートエントリーで海に入る

ダイビングは主に以下の2つの方法があります。

  1. 砂浜から海に入る「ビーチエントリー」
  2. ボートから海に入る(沖)「ボートエントリー」

言うまでもなく頚椎椎間板ヘルニアの方にとって負担を少しでも減らすなら、ボートから海に入る「ボートダイビング」が適切です。

ボートエントリーは重い器材を背負って海まで移動する必要がなくなるので、その分腰への負担が軽減されます。

適正ウエイトを着ける

ダイビングでは着用するウェットスーツによって浮力が増し、姿勢が悪化します。これを防ぐために適正ウエイト(重り)をつけて調整しますが、重すぎると沈みがちになり、軽すぎると浮きがちになります。

いずれも腰に負担がかかってしまいますが、適正ウエイトをつけることで正常な姿勢で潜水できます。

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