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首のヘルニア(頚椎椎間板ヘルニア)の主な原因

頚椎椎間板ヘルニアを引き起こす原因を徹底リサーチ。わかりやすく紹介します。

原因1 椎間板の老化

20代から70代の幅広い層で椎間板ヘルニアの原因となっているのが、椎間板の老化です。

頸椎の間に挟まっている椎間板は、頭の重さによって常時圧力がかかっているため組織の中で最も早く老化が起こると言われています。具体的には、椎間板の中心部にある髄核の水分が減少し、椎間板の弾力が失われていく現象です。

頸椎の老化は頸椎がよく動くところに多発します。最もよく動く第5頸椎と第6頸椎の間や第6頸椎と第7頸椎の間、第4頸椎と第5頸椎の間は老化が発生しやすいと考えられます。そのまま老化が進むと椎間板を覆う膜に亀裂が入り、中の髄核が飛び出して神経が圧迫され、痛みやしびれなどの症状が引き起こされます。

椎間板の水分の減少は、25歳を過ぎると生じるといわれていますので、成人の方は椎間板の老化に注意しましょう。

原因2 外からの圧力

頸椎椎間板は日常生活を送る際に常に働いている、可動性が大きい部位であること、構造上外からの負担に弱いという特徴があります。したがって外部からの力が頸椎椎間板に大きく影響を与える可能性が考えられるのです。

実際に、ラグビーなどの首への衝撃が大きいスポーツを行なう選手には頸椎椎間板ヘルニアを発症している人が多くみられます。そのほかにも水泳の息継ぎ、ロードバイクの前傾姿勢、ジョギングなどの上下動、テニスなどのハードな動きは頸椎椎間板に負担をかける動作なので注意が必要です。

首に圧力がかかることの多い職業

仕事で首に衝撃がかかる職業を紹介します。職業上、首に負荷をかけるという方はストレッチや安静にする時間を設けるなど、日頃から負担を軽減するように対策しておきましょう。

ラグビー選手

ラグビーは体と体のぶつかりあいがよく起こるスポーツです。試合を見ればわかるように、常に選手たちがぶつかりあっています。さらに、ラグビーの選手は皆屈強です。立派な体格の選手が勢いに乗って突進してくるため、ダメージを抑えるのは難しいでしょう。予期せぬ形で突進されるとより負荷がかかってしまううえ、頚椎だけでなく腰椎椎間板ヘルニアを発症する可能性もあります。

プロレスラー

ラグビー同様、プロレスラーも体と体のぶつかり合いが日常茶飯事です。プロレスの場合、相手の技を受けることが求められます。観客が喜ぶような大技は、プロレスラー自身にとっては大きな負担となりやすいのが難点です。実際に頸椎椎間板ヘルニアになった選手もいます。既に現役を引退し、お茶の間タレントとして活躍している佐々木健介選手もその一人です。

格闘家

相手の顔面目掛けてパンチやキックを繰り出す格闘技。頭部や首に大きな衝撃が走るケースもあれば、投げ技で受け身を取り損ることで首に大きなダメージがかかることもあります。頚椎椎間板ヘルニアは大きなダメージが原因で発症することがあるため、ダメージを受けた後は安静にしておくのが良いでしょう。

レーサー

レーサーは通常、首に強い負荷はかかりません。しかし、事故が起きた場合は別です。追突、あるいは衝突によって体は守られても首が大きく揺れ、頸椎椎間板ヘルニアとなってしまうケースもあります。日常生活では考えられない速度での走りを競う職業なので、1回の事故が体への大きな負担になることも珍しくありません。

ダンサー

激しいダンスで首を動かすことにより、頸椎椎間板ヘルニアのリスクが高まります。特に激しく首を振るようなダンスは、いわば常に首に衝撃を与えるものです。首を振る機会が多ければ多いほど、次第に疲労が蓄積してしまいます。特に一日複数回の公演を行わなければならないダンサーは要注意です。

バンドマン

普通に演奏する場合、頸椎椎間板ヘルニアのリスクはそこまで高くはないでしょう。しかし、激しいパフォーマンスを信条とするロックバンドの場合、激しいリズムに合わせて首を振って頸椎椎間板ヘルニアに…というケースもあります。特に有名なのは、XJAPANのYOSHIKIさんでしょう。彼もまた、頸椎椎間板ヘルニアの手術を受けています。

原因3 姿勢

最近では長時間パソコンの前で作業したり、携帯を見続けたりする人が増えていますが、同じ姿勢を長く続けていると首にかかる負担が大きくなります。

通常、首は前方向に向かって緩やかな曲線を描いていますが、これは頭の重さを首や肩だけで支えるのがつらいため背骨や骨盤にも負担を分散させているのです。ところが、同じ姿勢をずっと続けていると首への負担が大きくなり椎間板やその周りの靭帯が傷つくように。その結果、首の曲線が変形してしまい首が痛くなったり肩こりが生じたりします。それがひどくなると椎間板の弾力が失われて破れてしまい、頸椎椎間板ヘルニアを発症することに。普段からパソコンやスマホの操作を行なうときには、背筋をよくすることと定期的に体を動かすことを心がけましょう。

長時間同じ姿勢を取る仕事

外からの圧力だけが、頸椎椎間板ヘルニアの原因ではありません。長時間同じ姿勢でいることが原因で、首に負担がかかり頸椎椎間板ヘルニアとなってしまうケースもあります。特にこれから紹介する職業の場合、仕事柄同じ姿勢でいなければならないので頸椎椎間板ヘルニアリスクは高いでしょう。

タクシー運転手・長距離トラックのドライバー

タクシー運転手や長距離トラックのドライバーは、長時間運転するため、座りっぱなしの状態が続きます。ずっと同じ姿勢を保つのは難しく、最初は背筋を伸ばしていても、徐々に姿勢が崩れていくはずです。そのため、首や腰に大きな負担がかかることになります。卓~や長距離トラックの運転手は、頸椎椎間板ヘルニアのリスクも高まると共に、腰痛のリスクが高い職業です。また、衝突事故に巻き込まれた場合、衝撃により首に強い負荷がかかります。それが頚椎椎間板ヘルニアを引き起こす原因になる可能性もあります。

作家(ライター)

作家もまた、頚椎椎間板ヘルニアのリスクが高い職業です。作家の場合、原稿を書くために長時間座った状態が続くでしょう。特に締め切りが迫っている時は、数時間以上パソコンの前に座って作業をすることもあるかもしれません。それらもいわば緊張状態で長時間同じ姿勢を続けることになります。これが日常的に続けているともなれば、頚椎椎間板ヘルニアのリスクが高まるでしょう。

漫画家

漫画家も作家やライター同様、長時間同じ姿勢での作業が日常的なお仕事です。人によって差はありますが、ずっと座りっぱなしという時間が続きます。長時間同じ姿勢で、かつ締め切りが近いとなれば精神的な負担もかかるでしょう。首にも大きな負担がかかってしまうので、頚椎椎間板ヘルニアのリスクが高くなります。

イラストレーター

イラストレーターも作家や漫画家と同様に、長時間同じ姿勢が続きます。決められた期日が近づいている場合、仕事の進み具合によっては休む時間を削ることになるかもしれません。座る姿勢をやめて仰向けになり、安静にする時間を設けなければ、頚椎にダメージが蓄積されてしまいます。仕事を締め切りまでに完了させるのは重要ですが、今後の活動のためにも適度な休息は必要不可欠です。

事務作業員

事務作業員もまた、頚椎椎間板ヘルニアリスクの高いお仕事です。何時間も同じ姿勢でパソコンの前に向き合っているという方も多いでしょう。仕事であることからリラックス状態ではなく、緊張状態でいるとより負担がかかります。頚椎椎間板ヘルニアはストレスも原因の一つとされている症状です。ストレスを感じながら座りっぱなしの状態が長期間続いている場合、自分でも知らない間に頚椎椎間板ヘルニアとなっている可能性があります。

ライン作業員

ベルトコンベアで流れてくる製品を加工するライン作業員。常に同じ姿勢で作業をすることになりますが、事務員や作家などと異なり立ちっぱなしの状態で作業を行ないます。立ちっぱなしでいることは首だけでなく、足腰にも負担がかかるのが難点です。腰に負担がかかっている場合、腰椎椎間板ヘルニアを引き起こす可能性もあります。また、作業によっては重い荷物の持ち運びを何度もやらなければいけません。持ち運びの際、どうしても体に負担がかかるため、その分ヘルニアのリスクが高まるでしょう。ライン作業員だけでなく、引っ越し業者や長距離トラックの運転手も同様のリスクが考えられます。

原因4 タバコ

椎間板には血管がないため、椎間板の周りにある毛細血管から染み出た栄養分をスポンジのように吸い込んでいます。タバコを吸うとタバコに含まれるニコチンがこの毛細血管を収縮させるため、椎間板への栄養が滞ることに。栄養が届かない状態が長期間続くと、椎間板内部の水分が奪われて椎間板が変形してしまいます。弾力性も弱まるため、椎間板が破れてしまいこれがヘルニア発症の原因に。

また、椎間板は水分とコラーゲンという軟骨成分で形成されていますが、コラーゲンはビタミンCから作られており、このビタミンCが喫煙により大量に失われることが分かっています。タバコ1本吸うとなんとレモン半分のビタミンCが失われてしまうとか。タバコはコラーゲンの生成能力を低下させ椎間板の老化を早めてしまうので喫煙者は禁煙を考えたほうがよいかもしれません。

原因5 事故

車による追突などの不意な交通事故に遭遇すると首に大きな衝撃を受ける場合があります。

そのショックにより頸椎椎間板が飛び出し、椎間板ヘルニアを発症してしまう可能性があるのです。事故発生時の衝撃を少しでも和らげるために、運転時には必ずシートベルトを装着し、頭の位置にあったヘッドレストを使用するようにしましょう。

原因6 筋力不足

頸椎椎間板ヘルニアは椎間板の老化や生活習慣が影響することから、成人やお年寄りに多く見られる傾向にあります。しかし最近では子供の頸椎椎間板ヘルニアも増えているので要注意。

大人ほどの筋力がないため、運動しているときに首の骨に直接負荷がかかってしまうことが考えられます。ゲームやスマホの操作で猫背になり、大人とあまり変わらない重さの頭部を支え続けていることも問題になっています。

※この記事の作成に参考にしたサイト

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