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【保存的療法】安静療法

ここでは頚椎椎間板ヘルニアの保存的療法の1つである安静治療について解説します。

安静治療とは

頚椎椎間板ヘルニアの安静療法は、頚椎カラーというコルセットのようなもので首を固定し、患部を安静にする治療のことを指します。椎間板ヘルニアは骨と骨でクッションの役割を果たしている椎間板がつぶれて、中の髄核が飛び出している状態。これが神経を圧迫することで痛みになります。飛び出した髄核は免疫細胞の働きによって数ヶ月で小さくなるため、患部を安静に保つことが改善に有効。場合にもよりますが、ほとんどの人は手術せずに安静療法で治療し、痛みを解消しています。

安静治療のメリット

体への負担が最小限

安静療法はなるべく首に負担をかけないようにすることで改善を図る治療法。手術のように体への負担がなく、後遺症や合併症を引き起こす心配がありません。首は身体にとって大切な神経や血管の集まる重要な部分です。一歩間違えれば感覚障害や四肢麻痺になる可能性もありますが、安静療法ならほとんどリスクなく治療できます。

副作用の心配がない

安静療法は薬物療法のような副作用の心配がありません。装具を使用した矯正治療となるため、体の内部へのダメージは少なめ。薬の場合、ときには消化器症状や下痢、腎機能障害などの副作用を引き起こす危険性がありますが、安静療法なら安全に治療を進めることができます。

安静治療のデメリット

治療期間が長い

安静療法は完治するまでに最短3~4カ月程度の期間が必要な治療です。数カ月の治療の末、症状が改善しないので手術治療に変更するケースもあり、治療期間は比較的長め。1日で治療が完了し、次の日には仕事に戻れる手術治療に比べると即効性はありません。ただ、治療期間は症状の程度によるので、頚椎椎間板ヘルニアの疑いがある場合は一度クリニックを受診して、症状の度合いを確認してみてください。

症状が悪化する可能性がある

頚椎カラーは頚椎椎間板ヘルニアの改善に有用ですが、長期間使用し続けると首の筋力が低下し、かえって症状の悪化を招くことがあります。使用する際は期間を決めておくことが大切です。目安としてはまず数日間。それで症状が和らぐようであれば、4~8週間使用するようにしてください。

安静療法の治療の流れ

  1. 症状を診断し、強烈な痛みを伴わない限り、まず安静療法で様子を見ます。寝ているときに首に負担がかからないよう枕の高さを調整したり、頚椎カラーと呼ばれるコルセットを装着するのが一般的。医師からの指導に従い、経過を観察していきます。
  2. 1カ月程度たった頃に再度病院で健診を行ない、様子をうかがいます。一般的には、1週間ほどで痛みが和らいでいき、1カ月ほどで痛みが半分に。23カ月後にはほぼ痛みがなくなります。1カ月目に様子を見て、痛みが弱まっているようだったらそのまま安静療法で経過を見る、痛みが治まらないようだったら他の治療法を考えるという流れです。
  3. しばらく様子を見ても痛みの改善が感じられない場合、手術治療に切り替える必要があります。また、神経が圧迫されることにより麻痺が生じ、筋力低下といった症状があらわれたときは緊急手術が必要です。状態によって医師から指示があるはずなので従ってください。

治療を受けた人の口コミ

費用の目安

保険診療になるので頚椎カラーによる治療費用は安価ですが、他の治療と合わせて行うことが多いので併用する治療方法によってトータル費用は異なります。頚椎カラー装具自体の価格は2万円程度で保険適用となるので1~3割負担となります。