【保存的療法】ブロック注射
ここでは、頚椎椎間板ヘルニアの保存治療で行われるブロック注射についてまとめています。
ブロック注射とは
ブロック注射は薬物療法でも抑えることのできない激しい痛みを伴う場合に、直接痛む部分にピンポイントで麻酔薬を注射する治療です。注射してからすぐに効果が現れ、治療を受けたその日に帰宅が可能です。神経ブロック注射を受ける際には、事前の画像診断が必要です。症状の進行度合いにより、注射できるかを確認します。症状や注射の種類によっては、初診で受けられることもあるので、受けたい方は医師に相談するとよいでしょう。ブロック注射は整形外科、麻酔科、ペインクリニックで受けることができます。
ブロック注射のメリット
痛みにすぐ効果がある
痛みの患部に直接注射をするため、痛みに対する即効性があります。薬物療法に比べると体への影響が少ないともいわれています。薬物療法などは効くまで時差があるのに対して、ブロック注射は施術を受けてから半日程度で効果が現れるようです。
健康保険がきくので3割負担でOK
ブロック注射には保険が適用されます。多くの場合は3割負担で良いので、1万円以下で受けられることもあります。しかし、初診料や再診料、ブロック注射を受ける前のレントゲン検査料など、各種検査料が必要な場合も。患者さん一人ひとりによって治療費用は異なります。
ブロック注射のデメリット
合併症や副作用のリスクあり
ブロック注射は医療行為であるため、副作用や合併症を引き起こすリスクはゼロではありません。出血による感染症、もしくは注射を行う場所によっては神経障害や、麻酔中毒が引き起こされる可能性があります。しかし、副作用や合併症の発症頻度はそこまで高くありません。
注射時の痛みがある
ブロック注射は、その名の通り注射によって行われるので、注射を行う時の針の痛みがあります。しかし、クリニックによっては極細の針を使う、麻酔を行ってから注射するなどの配慮を行っている場合もあります。気になる方は、痛みに対する配慮を行っているクリニックを選びましょう。
ブロック注射の治療の流れ
- まずはブロック注射の受けられるクリニックを探す必要があります。ブロック注射は保存療法を受けてから、効果が薄い人、もしくは激しい痛みがあるためすぐに効果を和らげたいという人のための治療です。症状の進み具合によっては初診で受けられるところもあるので、クリニック選びは重要です。
- ブロック注射はレントゲンなどの画像診断が必要。医師が適用ありと診断した場合に行なわれます。注射後は、30~40分間は安静にします。もし、問題がない場合はそのまま帰宅することも可能。効果が感じられない、もしくは不安だという方は入院して経過を見ることもできます。
- ブロック注射の効果は数時間~半日程度で現れるとされています。定期的にブロック注射を行っても痛みやしびれなどの症状が改善しない場合には、手術が検討されます。もし、症状が改善した場合には、医師の指導のもと、姿勢矯正といったヘルニアの再発防止のための治療をすすめていきます
費用の目安
治療方法によって費用は異なりますが保険適用となるので4000~6000円程度です。