【保存的療法】薬物療法
ここでは、頚椎椎間板ヘルニアの保存治療で行われる薬物療法についてまとめています。
薬物療法とは
薬物療法は、薬で神経の炎症を抑えて痛みを和らげる治療です。手術を行なわない場合の代表的な保存治療法のひとつで、多くの患者さんは薬物療法をしている間に自然と良くなることが多いようです。頚椎椎間板ヘルニアの治療でもちいられることが多いのが「非ステロイド性炎鎮痛薬」「筋弛緩薬」「オピオイド鎮痛薬」「神経性疼痛緩和薬」。薬の効果が強いほど、眠気や吐き気などの副作用が起こりやすくなるので服用には注意が必要です。薬物治療をはじめて数カ月で改善されなければ、手術やブロック注射といった他の治療が検討されます。
薬物療法のメリット
つらい痛みを緩和できる
炎症を抑えたり、筋肉の緊張状態を改善させたりすることで、発作的な激しい痛みを鎮めることができます。また痛みが緩和されにくい慢性的な痛みに対しては、脳や神経、脊椎に作用する鎮痛薬・緩和薬もあります。これらの薬物療法でケアしていくうちに、自然と治ることもあります。
お金も体も負担が少ない
薬物療法は健康保険が適用されます。支払額が数十万円かかる手術や自由診療の治療法に比べて、費用は少なく済みます。また体にメスを入れることがないため、負担をかけることなく治療を進められます。
薬物療法のデメリット
吐き気やめまいなどの副作用がある
吐き気、めまい、ふらつき、眠気などの副作用が出ることがあります。ヘルニアの症状を抑えるために使われる薬の多くには副作用があるため、ヘルニアの痛みを抑えられても、副作用が出てしまえば、普段仕事をされている方は、仕事をするのがつらい状態になってしまう可能性もあります。さらに、薬の効果がだんだん強くなるにつれて、副作用も強く現れる傾向があります。強い薬であるオピオイド鎮痛薬だと大体2割~3割の方に副作用が現れるそうです。
症状が重度の場合、根本的な治療にならない
歩くことができないほどの激痛がある、もしくは薬を飲んでも効果を感じることができないという場合には、薬物療法ではなく手術療法や神経ブロック注射という、次のステップの治療が検討されます。症状が重度の場合は、根本的な治療にはならないのでご注意ください。
薬物療法の治療の流れ
- 痛みやしびれといった症状の程度によって、医師が診断し、薬の処方をします。「非ステロイド性炎鎮痛薬」「筋弛緩薬」「オピオイド鎮痛薬」「神経性疼痛緩和薬」のいずれかが処方されると考えられます。ヘルニアの治療はすぐに手術を行なうのではなく、薬物療法などの保存療法が主になっています。
- 決められた時間に定期的に薬を服用します。薬物療法は横になるなど安静療法と組み合わせることが多いです。もし、痛みを緩和させる効果がない場合には、強い効果のある薬へと変更して服用することがあります。
- 薬物治療や他の治療を併用する保存療法を行ない、2~3カ月経過しても効果がない場合は、神経の圧迫が続いているという証拠です。あまりにも長期間症状が続いている場合には、排尿障害や麻痺が残ってしまう可能性があるため、手術療法へと進む場合もあります。症状が改善した場合には、その他の保存療法である姿勢矯正で、再発防止に努めます。
治療を受けた人の口コミ
- 頚椎椎間板ヘルニアでロキソニン、リメコバラミン、リカカを処方していただき痛みが軽くなりました。(50代・女性)
- 左頚椎ヘルニアで処方されたロキソニン、ミオナールは効かなかったのですが、1月後に処方されたリリカが劇的に効いて痛みがなくなりました。(50代・女性)
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費用の目安
保険が適用されるので比較的費用は安く1回の費用は数千円ですが薬物療法は他の治療と併用されるのでトータルな金額は併用される治療法によります。
【番外編】漢方での治療
いわゆる薬ではなく漢方薬での治療例もあります。紹介する症例では、抑肝散(よくかくさん)を服用したところ痛みが和らぎ精神的にも楽になったということでした。漢方は苦手な方もいると思いますが、鎮静剤などがいらなくなるため薬に抵抗がある方はぜひ試してみてください。

