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決定版!頚椎椎間板ヘルニア治療徹底ガイド » 頚椎椎間板ヘルニアの病院の探し方

頚椎椎間板ヘルニアの病院の探し方

頚椎椎間板ヘルニアになったらどこへいくべきか

ひと口に病院といっても、痛みの症状や程度、身体状態によって選ぶべき治療施設が異なります。頚椎椎間板ヘルニアを治療する治療施設は、大きくわけて「整形外科」「整骨院/接骨院」「整体院」の3種類です。痛みが出た場合に備え、治療施設を事前に知っておくと適切な診察を受けることができますよ。ここでは、3つの施設の特徴について説明をしていますので、ぜひ参考にしてください。

整形外科とは

「整形外科」は、体の運動器官の病気やケガを治療する医療機関です。肩こりや腰痛、神経痛といった痛み、脱臼やねんざ、骨折などのケガを、整形外科医師が診察・治療します。そのため「腕がピリピリする」「時間や行動に関係なく、常に首が痛い」「肩こりがずっと続いている」といった症状が出た場合は、最初に受診したほうが良い医療機関です。痛みの原因を調べるため、主に首(頚椎)、肩、こし(腰椎)の状態を確認し、レントゲン等で骨をチェックするとのこと。

もし、交通事故で首をケガしてしまったという場合は、必ず「整形外科」から受診しましょう。理由としては「整骨院では症状の正確な診断が出せない」からです。医師が所属する整形外科は外傷の治療が可能ですが、整骨院ではケガの治療行為や投薬、機械の使用ができません。ゆえに整形外科の受診が必要になります。

大学病院よりも、まずは地域の整形外科へ

ちなみに、整形外科には「地域に特化しているタイプ」と「大学病院の中に入っているタイプ」の2種類が存在します。株式会社リサーチセンターが発行した「腰痛に関する報告書2003年」のデータによると、腰痛治療を行った割合は約80%。治療を行ってもらった医療機関は大学病院が4.0%に対し、地域の整形外科は47.0%であることが分かりました。地域の整形外科のほうが自宅から近くて行きやすい・待ち時間が少ないといった理由があるかもしれませんが、そもそも、この2種類の整形外科の役割は大きく異なるのです。

もし大学病院に多くの患者がどっと押し寄せると、医師数の関係上うまく回らなくなってしまう可能性があります。それを防ぐべく、地域の整形外科が「患者の体調や具合を確認する役目」を担っているのです。そこで症状が重いと判断された場合は「紹介状を通したうえで大きい病院を受診」という流れに。紹介状なしで大学病院を受診すると、初診料で5,000円以上の料金が発生するので、それを踏まえたうえで受診する必要があります。首の痛みが気になる場合は、地域の整形外科で診察してもらうのが最善です。

いい病院を選ぶ基準は""実績""

病院選びの際、実績を基準に選んでみると良いでしょう。実績が豊富な病院は、様々な症例に対応していることを意味します。病院は「患者の治療施設」であると共に「研究施設」という側面を持つ場所です。様々な患者が治療に訪れているとなれば、その分さまざまな症状を診ているでしょう。患者一人ひとりに対し、どのような治療がベストなのかを考えることで、病院側の治療ノウハウが蓄積されるのがポイントです。実績が豊富な病院であれば、自分に合った治療を受けられるかもしれません。

実績を見て相談する病院を選ぶ場合、どのように調べればよいのか。判断基準になるポイントについてチェックしてみましょう。

ホームページを見て確認する

病院の中には、ホームページにそれまでどのような治療を行ってきたのか実績を明示している所もあります。いくつか病院のホームページを比較してみるのもクリニックを選ぶ方法の1つです。また、病院のホームページにはそれまでの実績だけではなく、病院の方針や診療内容、院長の人柄やそれまでの経歴等が紹介されているところもあります。これらも病院選びの際の判断材料として見ておくと良いでしょう。

口コミをチェックしてみる

自分が診察・治療を受けて「どう思ったのか」を記載する口コミ。病院のホームページにはない、患者の声を知ることができます。注意点として、すべてが正しい情報とは限りません。投稿者の主観がどうしても強くなってしまう点もあるので、1人だけでなく複数人の口コミを見て判断するのが良いでしょう。実際に治療を受けた患者しか分からない情報が掲載されていることもあります。良い口コミが多い病院は、患者のことをよく分かっている病院と考えて良いでしょう。

医学関連のサイトを探してみる

医療は様々なジャンルがあるので、これから治療をと考えているジャンルに関して医療関連のサイトをチェックしてみましょう。病院の院長、大学の教授など医学の世界で経験を重ねてきた医師のインタビューに自分の知りたい情報が載っている可能性があります。専門的に研究を行っている医師、あるいは論文を出した医師のインタビューも同様にチェックすると良いでしょう。病院のホームページよりも治療について詳しく説明しているケースもあるので、医学関連のサイトを見たり、通おうと思っている病院の医師の名前で検索したりすると良いでしょう。

ただ、医学関連のサイトは専門用語を使用していることが多く、理解するまでに時間がかかる場合もあります。実際に病院で相談して、直接分かりやすく説明してもらうのも1つの方法です。

整骨院/接骨院とは

「整骨院/接骨院」は「柔道整復師」保有者が開院している治療施設です。柔道整復師とは、3年間の医学勉強+手当の実技を経て取得できる国家試験。基本的に骨を扱う治療は、医師と柔道整復師以外に許されていないため、最低限の医療の質を担保している治療施設といえます。

ちなみに整骨院と接骨院は院によって名乗り方が異なるだけで、治療内容は変わりません。整骨院/接骨院は骨盤矯正や骨格調整を行い、体のバランスを整えたうえで、首の痛みや腰痛、肩こり改善の治療を施します。整骨院/接骨院を開設する際は「保健所へ保険申請」が必要になるため、患者は保険適用での診察が可能。

治療だけでなくケアやサポートにも対応

保険が適用されるのは「具体的な原因や外傷があるときのみ」といわれています。突然の事故やケガで起きた外傷は適用されますが、「長時間同じ体勢をすることで起こる痛み」のように、原因が明確ではない場合は保険が適用されないので注意しましょう。

整骨院/接骨院を受診するメリットとしては、治療だけでなく日々のケアやサポートをしてくれることです。もし、整形外科でとくに大きな問題はない、と診断を受けたとしても「普段の生活で気をつけるべきことが分からない」という悩みが生じる可能性があるかもしれません。ですが、整骨院/接骨院では日常的な生活のケアをしてくれるため、その点の不安が解消されます。

整体院とは

整体院も整骨院/接骨院と同じく、日頃の痛みのケアをサポートしてくれる診療施設です。しかし、整骨院/接骨院と大きく異なる点は「保健所への届け出が無くても、施設が開業できる」ということ。国家資格を保持したうえで整体院を経営されている人もいますが、国家資格を取得していない整体師でも開業可能です。

保険は適用されず自己負担

医療の資格を持っていない人でも、マッサージや骨盤矯正といった技術を学び、その技術を持ったうえで開業すると「整体」という扱いになります。カイロプラクティック、中国整体、オステオパシーといった様々な施術方法があるのも整体院の特徴の一つ。民間療法を提供している治療施設のため、保険は適用せず自己負担での治療となります。

民間資格や専門知識を保有をしている先生、経験豊富で腕がたつ先生も数多くいますが、反対に医療経験や知識が少し劣る整体院もあることも確か。もし気になる整体院があれば、整体師が保持している資格や口コミを公式サイト等でくまなく確認しましょう。