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決定版!頚椎椎間板ヘルニア治療徹底ガイド » 首のヘルニア「頚椎椎間板ヘルニア」とは

首のヘルニア「頚椎椎間板ヘルニア」とは

頚椎ヘルニアと聞くとなんだかとっても恐い病気と思う方も多いでしょう。初めて神経痛を患った方の多くはパニックになり、首に無理な運動をさせてしまい、その結果、さらに病状を悪化させてしまうケースも多々あります。

また、ヘルニアになってしまったことで、精神的にもダメージを受ける人も少なくありません。 ですが、きちんと構造を理解したうえで病気に向き合えば決して恐い病気ではないのです。今では、適切な治療によりヘルニアを克服することも可能になりました。

症状がわからないといった不安を取り除くためにも、まずは頚椎の仕組みや病気の原因などの基礎知識を身に付けましょう。

どんな病気?症状は?

頚椎には神経が通っていて脳から手や肩に送られる信号は、この神経を通して届けられます。頚椎の間には上下の頚椎を支えるクッションの働きを持つ椎間板と呼ばれる組織があり、この椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気が頚椎椎間板ヘルニアです。神経が圧迫されることによって痛みや痺れなどの症状が起こります。

頚椎が果たす役割

頚椎(けいつい)は頭を支えている7つの椎骨(ついこつ)のことで、首を動かすための役割を担っている大事な部位です。椎骨は椎間板をはさんで並んでおり、蛇腹のように滑らかに動くことで、首を「曲げる」「ねじる」「伸ばす」ことができます。頚椎は下にある椎体(ついたい)ほど大きく、一番下の第7頚椎は長く大きな突起があるのが特徴です。

頭蓋骨に繋っている環椎(かんつい)と軸椎(じくつい)の組み合わせは、首を大きく動かす部分。軸椎は「のど仏」と呼ばれていて、垂直にのびる突起があり後上方から見ると足を組んで座っている人ように見えるのが、名前の由来です。

脊椎を支える頚椎

脊柱管の中には、脊椎が収まっており、その脊椎の首の部分が頚椎と呼ばれます。頚椎と脊椎の関係がヘルニアの病状を大きく左右するといっても過言ではありません。頚椎を中心にして腕や手などの末梢神経に伝わる上腕神経叢(じょうわんしんけいそう)が枝分かれしており、神経の束は胸椎(きょうつい)へ繋がっています。胸椎からはろっ骨神経が繋がり、腰髄(ようずい)から下肢にいく神経が仙髄(せんずい)へ。排尿や排便の機能をつかさどる神経が枝分かれしながら繋がっています。そのため、最上部にある頚椎がヘルニアで圧迫されると、上半身は肩、腕、手まで、下半身は膀胱や肛門までと全身に麻痺を引き起こすのです。

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おもな原因と症状

椎間板ヘルニアは、椎間板の中にある髄核が飛び出してしまう病気です。椎間板の老化や悪い姿勢で背骨に負荷がかかり、髄核が外に飛び出してしまいます。椎間板は老化が進むと髄核の水分が減少してしまうといわれており、早い方では20代から始まるそうです。本来、椎間板には水分が多く含まれているため、クッションの役割をはたして衝撃を吸収し頭を支えてくれます。しかし、椎間板の水分が抜けてしまうと、頚椎の動きが低下しヘルニアを誘発してしまうのです。この状態が頚椎椎間板ヘルニアと呼ばれ、脊髄や神経根を圧迫して、痛みとして症状があらわれます。

さまざま症状が出る

飛び出した髄核が神経を圧迫することで首や肩、腕などに痛みや痺れを引き起こします。頚椎椎間板ヘルニアになった際の主な症状は、頚椎を傾けた時に起こるピリピリとした痛みです。頚椎上部がヘルニアになった場合、腕の上半分に痺れの症状が発症。頚椎下部がヘルニアになった場合は、腕の下側・頚椎・胸・腰・足先に痺れが起こるとされています。

頚椎椎間板ヘルニアは、治療せずに放置すると段階的に症状が進行する可能性があります。初期・中期・後期の3段階に分けられますが、早期に発見できれば経過観察で完治することもあるそうです。

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さまざまな治療法の費用比較

頚椎椎間板ヘルニアを治療するときの費用は大きく分けて2つで、健康保険が適用される治療と保険が適用されない自費治療があります。保存療法や理学療法、切開手術は保険適用です。PLDDレーザー治療や内視鏡摘出手術などは、保険が適用されません。また、整体や整骨院などでの理学療法も保険が適用されないことがあるので注意してください。

保存的療法

軽度のヘルニアを治療できるのが保存療法です。生活習慣や姿勢を改善するだけで、症状が良くなることも。ほかにも温熱療法や薬物療法、頚部の牽引といったいくつかの治療法を併用する場合もあります。頚部の牽引やマッサージは理学的療法とも呼ばれており、医療機関で診察を受けて治療する場合は保険適用の範囲内です。

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PLDDレーザー治療

PLDD(Percutaneous Laser Disc Decompression)レーザー治療は、日本では「経皮的レーザー椎間板髄核減圧術」と言われており、レーザーを利用してヘルニアを改善する方法です。短期間で高い治療効果を期待できるのがメリットですが、基本的に保険が適用されないので費用が高いというデメリットがあります。

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ラブ法切開手術

ラブ法切開手術は最も一般的な手術で、皮膚を5cmほど切開してヘルニアの現認となる髄核を取り除きます。保険適用になるので、治療費を安く抑えられるのがメリットです。

内視鏡摘出手術

内視鏡摘出手術は、内視鏡レーザーを体内に挿入しヘルニアの部分を摘出します。短期間でヘルニアを改善できるのが利点です。しかし基本的に保険が適用されないので、治療費が高額になります。

手術費用など頚椎椎間板ヘルニアの治療法の費用比較をもっと見る

日常的なケアと予防方法

痛みやしびれで苦しまないためにも、日常的なケアと予防法を行なうことが大切です。たとえば、肩甲骨を動かすことで、首から肩にかけての筋肉をほぐしたり、温かい風呂に入ることで血行を良くしたりといった、工夫の積み重ねが頚椎椎間板ヘルニアの予防になります。仕事や家事の合間でもストレッチを積極的に行なうのも◎。休日に軽い運動や水中ウォーキングなどをやってみるのもおすすめです。また、寝るときの枕も重要です。個人差はあるものの、15度の傾斜くらいが頚椎への負担が軽いといわれています。

やってはいけないこと

やってはいけないのが、長時間同じ姿勢でいることです。長時間パソコンに向かう方は肩や腕、指などの筋肉が疲れやすい傾向にあります。できるだけ30分以上連続で同じ姿勢でいることは避け、タイミングを見てストレッチをしましょう。もし、痛みがあってヘルニアかもしれないと思った場合は、まず安静にすることを心がけてください。初期段階は首から腕の痛みを生じるケースが多いようですが、神経圧迫によっては腰や足までもが患部になる可能性があるので気をつけましょう。安静にしても症状が改善されない場合は、専門医に診てもらい適切な検査を受けることをおすすめします。

頚椎椎間板ヘルニアの日常的なケアと予防法についてもっと見る

ヘルニアに似た首の病気

頚椎椎間板ヘルニアに似た症状を引き起こす病気があります。

頚肩腕症候群

手作業やパソコンなどが原因で首や肩、腕に症状が現れます。個人差がありますが、首や背中の筋肉が痛いや、手や指がしびれる、手に力が入らないなどの症状がでることがあるそうです。

胸郭出口症候群

胸郭部分(鎖骨、第一肋骨、小胸筋、斜角筋など)で神経の通り道が狭くなり引き起こされる症候群です。血管や神経が引っ張られたり圧迫されたりして起こります。肩から背中付近のこりや、手や腕のしびれ、痛みなどの症状が特徴。ひどい場合は、自律神経失調症のような症状がでることもあります。

肩関節周囲炎(五十肩)

肩の関節が痛み、動きが悪くなる40代~50代に多くみられる症状。骨・靱帯・軟骨・腱など関節を構成する部分が老化することで、周囲の組織に炎症を引き起こすのが原因です。

インビンジメント症候群

インビンジメントは「ぶつかる、挟まる」という意味です。肩関節で滑液包(かつえきほう)や腱板(けんばん)がぶつかったり、挟まったりして痛みを起こします。

頚部脊柱管狭窄症

背骨の脊髄が通っている脊柱管が圧迫されて手がしびれたり、首や肩周辺の筋肉がこったりすることで起こります。悪化すると歩行障害になり、日常生活にも支障が出る場合もあるそうです。

変形性頚椎症

加齢とともに発症頻度が増える変形性頚椎症。頸椎椎間板ヘルニアの症状に似ていますが、広い範囲で多方向に痛みが発生し、複数の場所が圧迫されて同時に痛むのが特徴です。

頚椎すべり症

頚椎すべり症になると、椎骨の並びがずれてしまい、首が痛んだり手や腕がしびれたりといった症状が起こります。悪化すると脊柱管狭窄症の原因になる症状です。

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肩こりはヘルニアの初期症状?

肩こりが改善しないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。もしかしたら、その症状は頸椎椎間板ヘルニアかもしれません。肩こりの症状と軽度の頚椎椎間板ヘルニアの症状はとてもよく似ているのです。

肩こりの症状

肩こりは肩や首、背中近くが血行不良になり老廃物が溜まってしまっている状態で起こります。この状態が長期に渡って続くことで、筋肉に慢性的な緊張が起きている状態です。血行不良になる原因はたくさんありますが、肩や首を動かさないような生活をしている方によく見られます。これは筋肉を動かさないほうが疲労するようにできているから。長時間つり革につかまっていると、とても疲れるのと同じ原理です。また、パソコンの画面を見ている時間が長いと、首もずっと同じ状態のまま動かしません。キーボード入力は、指や手首が動くだけで首や肩の位置はあまり動きません。肩こりは筋肉を動かさないことが原因で起こる症状なのです。

頚椎椎間板ヘルニアの症状

頚椎椎間板ヘルニアは、脊椎にある髄核が飛び出して神経が圧迫されると発症します。首には肩・背中・腕・手・指を支配する神経が集中しており、頚椎の神経が圧迫されると、神経に関係する部分にしびれや痛み、だるさなどを引き起こしてしまうそうです。軽度のヘルニアの場合は、肩こりや筋肉痛だと思って放置する方も多く見られます、しかし、悪化すると痛みがひどくなるだけでなく、手足に麻痺が出たり手術をしたりしなければいけない状態になるので、症状が軽いうちに医師の診察を受けましょう。

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首ヘルニアの手術とは?

頚椎椎間板ヘルニアは、重症になると手術が必要になります。対象になるのは整骨院の骨格矯正では改善されない方や、ヘルニアの再発を繰り返す方です。重症患者は、手足や肩などにしびれや痛み、麻痺などの症状がでることが多いのだそうです。頚椎にある椎間板と呼ばれる部分が飛び出して、骨の周りにある神経を圧迫することで起こります。

早期の治療で負担を少なくできる

重い症状がでている場合、整骨院などの治療での回復は難しいとされています。早期治療するために手術を提案する医師がほとんどです。早期に治療すれば痛みから解放されますし、日常生活の質も安定します。患者にとって負担が少なくない方法です。頚椎椎間板ヘルニアは軽度や中度であれば手術の必要はありません。しかし、治療が長引けば患者に負担が掛かることは間違いないでしょう。長期間治療を行なうか、早期治療で解決を目指すかは患者の考え方次第です。

PLDD治療には豊富な経験が必要

頚椎椎間板ヘルニアの治療には、PLDD(経皮的レーザー椎間板減圧術)と呼ばれる手術も利用されています。傷跡がほとんど残らない手術方法なので、患者の体に負担を最小限に抑えることができ、日帰り手術もできるので入院の必要はありません。ただし、PLDDにはできる患者とできない患者がいます。非常に繊細な施術になるので、確実に症状を診断し的確に手術してくれる医師による治療が絶対条件です。

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首へルニアの手術費用は?

椎間板ヘルニアの手術にはPLDD経皮的レーザー椎間板減圧術や、Disc-Fxラジオ波腰椎椎間板ヘルニア熱凝縮術など、さまざまな治療法があります。一人ひとりの症状の進行度によって治療法が変わってくるのが特徴です。自費診療の場合、メスによる切開をしない手術法を採用しているので、傷口の治りが早く日常生活や仕事への復帰を早くできます。特別な手術機器や医療技術などで治療を行なうので、医療費が高額になります。

頚椎椎間板ヘルニアの自費手術費用相場

自費で受けることになる治療費の相場は、42~130万ほどです。重症化するほど高度な手術が必要になってくるため、手術費用が高くなる傾向にあります。さらに入院やリハビリ期間が必要になった場合は、費用が上乗せされる可能性も考慮しなければなりません。長期の入院が必要になる場合は、手術費用や入院費用のことも考えて、医師と相談することをおすすめします。

手術を受ける前に脊椎ドックで検査

脊椎の精密検査を行なえるのが脊椎ドック。脊椎専門のドクターによる検査とカウンセリングを受けられるので、専門的なアドバイスが受けられるのが特徴です。検査後に保険診療か自費診療になるのかを見極めて診察を案内してくれます。ここでは、術前検査や入院期間など、保険診療との違いを以下にまとめているのでご一読ください。

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